要約すると「状況整理をしよう」という話
どうも、大君(はるくん)です。
ご存知でない方も目にする記事にするつもりなので、改めて自己紹介します。
大君(はるくん)です。
大君(はるくん)と書いて「はるくん」です。
気軽に「はるくん」「はるさん」「おい無職」とお呼びください。
「はるくんさん」はできればやめてください。
普段は商業のミュージシャンを自称する無職です。
そのうちバイトを始めるつもりです。
さて、急にどうした?と思う方もいると思います。
そして、今からする話は結構気分が悪くなる話です。
政治関係の話が主ですが、最近の報道についてや各分野での動向など、
ありとあらゆる面に容赦なく触れます。
ですが、これからの事を考えると間違いなく必要な話になります。
タイトル通り、要約すると「状況整理をしよう」という話になるんですが、
この「状況整理」というのはめちゃくちゃ大変な事で、
特に多くの不信感や嫌悪感があちこちに漂っている現状では難しくなります。
この「不信感」「嫌悪感」は、物事を考え・進める上で大きな邪魔になります。
人間だし、あって当然のものだし、決してあっちゃいけないものではありませんが、
それを紐解いていき、「話し合う」ということをしなければ一生事態は好転しません。
そして、それを放置していたら今後とんでもないことになります。
今日はゲームの製作を切り上げて、緊急でこの話をさせていただこうと思います。
はるくん自身決して頭が良くないというか、むしろ悪い方なので、相当読みづらいと思う。ごめんね。
というか、
頭いい人たちももっと「主張」や「諦め」じゃなくて、
もっと我々アホにもわかりやすく「状況整理」をして!
「我々は頭がいいから馬鹿に付き合ってる暇は無いんだ」とかいいから!
もうそうは言ってられない状況だから!
①安倍政権の終わり
インターネットでも度々見る「安倍政権の擁護」または「安倍政権への非難(あえて"批判"という語は避けます)」。
これについて言いたいのは、
「擁護か非難どっちかしかねえのか」
というところ。
この二極化というのはとてつもなくヤバい事で、
両者で目立っている意見を簡潔にまとめると
【擁護】
・歴代最長の任期を難病を抱えたまま務めきったことを褒めるべき
・歴代最長ということはそれだけ有能だったということ
・世界経済の一端を担う存在としての功績があった
【非難】
・森友、加計学園問題や公文書改竄などのスキャンダルが目立つ
・上記の問題への対応が不誠実だった
・「立法府の長を自称する」「"桜を見る会の私物化"」など調子に乗った面が見えた
というような具合。
それらに対して私のようなバカからの印象としては
「そうはならんやろ」です。
擁護派の人たちについて感じる印象は、
まず具体例があまりにも少ない、またはあるとしても根拠として薄い。
「他に支持したい政党(もしくは人)がない」という雰囲気が前面に出ていて、
じゃあ具体的にどこがダメなのか?というのも
「ありすぎて言い切れない」という名の具体化できていない状態になってしまっていて、
意見交換をしようにもできない状態になっています。
そんな漠然とした状態で非難派を疎むものだから、
非難派からしたら「洗脳されている」「同情票」と思われても仕方がないのです。
逆に、非難派への印象としては、
いくらなんでも功績を無視しすぎじゃない?というもの。
擁護派とは対照的に一例一例が具体的ではあるんですが、
その具体例に固執しすぎていて
「安倍内閣の功績やメリットについては特に考えたことないのか?」
「"嫌い"っていう感情に引っ張られすぎでは?」
という印象があります。
そして行動が過激(Twitterでタグを使って政治的主張をする等、社会通念的に印象が悪いもの)であるため、
擁護派からしたら「関わったら面倒」「自分が火の粉を被るかも」と思われて避けられてしまうのです。
勿論、それぞれの「目立った意見への印象」であるため、
全員が全員そうとは言いません。
しかし、詳しくない人や私のようなバカからすると
「頭のいい人たちが頭のいい事で水掛け論をしている」
「よくわかんねえけどとりあえず政治って関わんねえほうがいいかな」
という先入観に襲われるわけです。
そのうち、お互いがお互いの悪口を言うだけの、
まさしく今三流議員が街頭演説でやっているような事(人の短所や悪い部分をスピーチして煽る/人の悪口を言う)こそが「政治の話」になってしまい、
気がついたら国政の取り組んでいる問題に置いていかれる(政治の孤立化)とか、
変に国政が意見を汲んでしまい新たな規制法が通る(悪法が敷かれる)とか、
最悪の場合日本国が解体になります(民族の分裂。崩壊ではなく解体)。
政治に対する意見としての食い違いは、
「GoToトラベルキャンペーン(以下「GoTo」)」で如実に表れています。
(GoToの目的や概要)
緊急事態宣言に伴う外出自粛・休業要請でまいった国民や経済を復活させるための政策。
一日あたりの旅行費用を国が35%(上限は1人1泊あたり20000円/日帰りは10000円)負担する。
(GoToのメリット)
①売上が80%前後減った観光事業者への救済
どっかで見ましたが(情報源がふわっとしててごめんね)、観光事業は日本経済を大きく支える事業の一つで、その事業の売り上げを減ったままにしてしまうと最悪日本全体の観光事業者が潰れてしまうわけです。
「人々が旅行しに来ない時は給料なし!」というわけにもいかず、引きこもっている間も観光業従事者たちにはお金が発生するし、お金が発生するということは「減る一方になる」ということで、つまりそのうち無一文になります。
観光業従事者たちが無一文になると、GDP(国内総生産)が大幅に減って、ただでさえ悪い景気がもっと悪くなります。
GoToを発表・施行することで、国が直接観光事業者へ補償額を給付するよりも、観光客による出費を主にして
・観光客は少し旅費が浮くのでハッピーになり、普段よりも金払いが良くなる(言い方ゲキ悪)
・観光業者としては、いつもよりは少ないけど観光客が来てくれる見込みが増えるので息が持つようになる
という狙いがあるわけです。
②東京都民を除く他の道府県民のちょっとした精神回復
これに関しては引きこもり気質の人間とそうでない人間でかなり意見が分かれる事なんですが、「そうではない人間」にとって「外にあまり出てはいけない」という制約は想像以上にキツいのです。
これに付随して「テレワーク」というものも世間に浸透するようになりましたが、「家が職場になる」ということもまた想像以上にキツいものです。(仕事の区切りがつけづらくなる等)
こういった「ウィルス対策による疲れ」を癒さないとどうなるかというと、極端に言えば異常犯罪や精神病患者が増えます。
後述の「感染者狩り」や「村八分」が激化する可能性もあります。
精神的な疲れは不安や怒りを誘発するもので、それを解消しなければどっかしら体や心をおかしくしてしまうし、治安が悪くなり、それに伴い政権への非難も苛烈になります。
つーか、やいのやいの頭良さげな事を並べましたが、ぶっちゃけ幸せじゃなかったら生きたくなくなるじゃないですか。
国としても国民に死なれたら困るわけです。
なので、死なせないために精神を回復してもらおう、というのも狙いの一つです。
ただし、東京都への旅行や東京都民による他道府県への旅行は、残念ながら東京って人口密集地だし、感染確率・ウィルス保有確率という点では安全と言い難いために、GoToの対象外となっております。善悪はさておき、事実として都外各地では「感染者狩り」「村八分」というものが起きてしまっているし、その被害者を増やさないため(治安維持のため)にも東京都民を除外するのは仕方のないことです。
(GoToのデメリット)
①感染経路を作ってしまうのでは?という疑い
観光(旅行)というのは、人間がある程度以上の移動をする場合がほとんどです。
仮にその人間の体内にウィルスがなくても、衣服や荷物等にウィルスがついている恐れもありますし、各交通機関にウィルスが止まっている恐れも否定できません。。
旅行者自身が強迫的に消毒しまくってたらそういう確率は格段に低くなりますが、みんながそうしているかどうかというのは残念ながら素人目に判断ができません。
「確実に感染者を増やしてしまう」というよりは、「かえって不安を煽ってしまうのでは?」という懸念の声が強い印象です。
そして意外にも、そうした不安感も確かに感染要因の一つであります。
「病は気から」と言いますが、不安感等の精神的ストレスは免疫細胞の弱体化を招く一因でもあります。そういう意味では確かに憂う声にも頷ける部分があります。
上記のうち、メリットまたはデメリットの1点にだけ固執している意見がよく出回っています。
生憎私自身がGoToについては概ね肯定派であるためこの程度の情報しか発信できませんが、逆にいうと今の状況ではこの程度の情報しか手に入らないということでもあります。見ている限りではデメリットの情報が少なく、また根拠として弱いのです。
これはインターネットに限らず、各報道機関でも「肯定」か「否定」の二つだけが目立ってしまい、双方の意見をバランスよくまとめているものや、メリットやデメリットを細かく解説してくれているものが目立たないのです。
そしてその「目立たない」要因は、報道機関の資質云々というより、「それくらいの情報しか要らないと思われてしまう民度である」ということに他ならないのです。
「肯定」か「否定」であれば、書く側としても簡単だし、見る側としても(良くも悪くも)気になりやすいからです。
肯定している記事であれば、安倍政権の擁護派は思うところがあっても疲れるような事はないし、
否定している記事であれば、安倍政権の非難派が「もっとやれ!」と応援してくれるし、
偏れば偏るほど目立つのです。
こういった政治の話の際に私が強く思うのは、安倍政権に限定した話ではなく、
擁護派は数にものを言わせて「話題そのものを黙殺する」ような印象を受け、
非難派はとにかく苛烈に・過激に「対抗意見を一切聞き入れずに訴える」ような印象を受けるために、
「中立派(仲介者)が欲しいな」と思うのです。
かたや話したがらない、かたや聞く気がない、という状態なので極めて取り持つのは難しいんですが、
「こういうメリットもあって、こういうデメリットもあって、総合的に考えたらこうなるよね」
というのを双方にうまく伝えられる人物が欲しくなるわけです。
で、擁護派の方も非難派の方も、「こういう対抗意見もあるよね」という見方を持ってほしいのです。
同じ意見だけが周りに集まってしまうと、その考えだけに固執してしまい、本当に問題視すべきことを軽視してしまう癖がついてしまいます。
本来はその仲介者こそ政治家なんですけど、今の状況でそれは限りなく無理に近いので、
「僕だってしんどい!」と言いたい気持ちをぐっと堪えて、
お詳しい方々は積極的に状況整理をやってほしいのです。
「なんで政治家や報道機関じゃないのにそんなことしなきゃいけないんだよ」という気持ちはごもっともです。
なんでかというと、実は政治の話というのはただの一面にすぎず、
この記事のメインテーマに大きく関わるのが次の話題だからです。
②ホロライブ5期生「魔乃アロエ」さんに関する騒動
最近はるくんがブチギレている大きな理由がこれ(のバックボーンにある民度の悪さ)です。
VTuberやホロライブに詳しくない方から見た印象をざっくりまとめると
「なんか所属VTuberが情報漏洩をやらかしたらしい」
という具合になります。
ばっさり言います。
「その程度しか把握してないならまず何も言うな、邪魔だ」
(VTuberが好きな立場からの物言いであるため、本件はかなり私見に偏ってしまっています、ごめんなさい。)
【事の顛末】
事の初めは魔乃アロエさんのデビュー直後に
「デビュー前に配信用アバター(あのキャラクタの絵)で個人的な配信をしていた」
というのが発覚したことにあります。
「発覚した」とは言ってるけど、これってぶっちゃけると
「ツイキャスでマネージャー同意の下行ったテスト配信」
なんですよね。
しかも、3ヶ月前なんですよ。
これが本当に魔乃アロエさんサイドにだけ落ち度のある話だったら、
この3ヶ月前の時点で問題になってるだろうし、
表に出たところで「情報漏洩」なんて重苦しい事実ではなく「あ、テスト配信ね!納得!」でファンとしては終わるはずなのです。
まあまあ、百歩譲ってこれが落ち度であったとして、問題はその後です。
どうやら「彼氏がいる」らしく、
「男性アイドルと不純異性交遊をしたい」と言ったらしく、
あるいはそれらの情報が漏れたらしいのです。
確かにアイドルとしては致命的かもしれません。
かもしれませんが。
それらの発言は「中の人(とされている人物)による3年くらい前のもの」であり、
しかも今回の騒動で本人が直接漏らしたわけでもなければ、
決してホロライブ関係者の誰かがうっかりそれを漏らしちゃった、というわけでもありません。
どういうことかというと、
上記の「情報漏洩」につけこんで、特定班(個人情報を特定する連中のこと)やいわゆるアンチ達が追加燃料として持ってきた過去の事実であり、
言ってしまえばこの一連の騒動は「ホロライブ/VTuberをよく思わない連中によって仕組まれた炎上」な訳です。
これらの炎上の結果、魔乃アロエさんは本日「卒業」することになってしまいました。
公式発表では「一身上の都合」とされていますが、ほぼ間違いなく本件のせいです。
付け入られる隙を作ってしまった、という点ではホロライブにも落ち度はあるでしょう。
しかし、本件における「隙を作った」「ツイキャスの配信について十分な説明がなされなかった」以外についてホロライブ側に全く落ち度がないどころか、
逆に「魔乃アロエさんという将来の人的予算」を不当に失ったため、連中を特定できれば逆に法的に訴えられるまであるわけです。
【要因】
はるくんは、好き嫌いが激しい割に
「いいと思った人間は全部いい」というタイプではなく、
「悪い面は悪い」というタイプですので、
何か人や物事に対して全肯定・全否定するというのはあまりありません。
(悪い面や合わない面があるからこそ"余程の事がない限り"面白い、というタイプでもあります)
逆にはるくんに対して悪い面があったら教えてほしいというタイプでもありますし、
全肯定するのは他人の音楽スタイルや絵スタイルくらいです。
作品に対するコメントでも正直に思ったことを書きます。
あ、関係ないけどDTMerや絵師等、何かしらのクリエイターの方
もし新作や自信作・見てもらいたい作品があったら教えてね。
多かったり、長かったりしなければちゃんと全部鑑賞するし、
特に音楽だったらコメントもするよヾ(๑╹◡╹)ノ"
で、そのはるくんが「ホロライブ側にほぼ落ち度がない」とまで言い切っているのに(少なくともそう認識している人も一定割合以上いるのに)なぜこのような事態になったのか。
ファンとしては止められなかったのか。
などなど、この記事で初めてこの事件を知った方は、たくさん疑問があるでしょう。
私の思う問題点をここで述べさせていただきます。
①表に出た少ない情報に対する第三者のイメージ
「情報漏洩」と聞いて、一般の人が考える過去の事件を取り上げると
・ベネッセ 顧客情報漏洩事件
・国民年金機構 マイナンバーデータ不正侵入事件
があります。
何も調べないでとりあげたので年号はありませんけど、
「その情報が流出することで大きな危険が及ぶ」というイメージがありますね。
また、新卒の警備員が制服姿の自分を撮って「明日から〇〇で働きます!」とやってしまう事例も情報漏洩にあたります。
今時の会社だと、情報漏洩については厳しく取り締まっているところが多いため、
社会全体として「やったら死ぬ」くらいのデカい事、という認識だと思います。
では、今回の魔乃アロエさんについてはいかがだったでしょう。
ツイキャスで、テスト配信。
これが本人の独断であり、かつ本当に私的な配信であったら「信用を問われる」という意味で危険なことにはなりますが、
今回のこれによってどんな危険が及ぶの?
というか、
「こいつがツイキャスでデビュー前に配信してたぞ!どういうことだ!」って
騒ぎ立てた側がむしろ信用を問われるだろ
というのが私の印象です。
私だったらそんないちいち騒ぎ立てるやつ、友達になりたくないもん。
デビュー半年後くらいのタイミングで
「そういえばあれってアロエちゃんだったの?」
「あ、ばれてた〜?テスト配信でさ〜」
「やっべめっちゃ貴重じゃん!!」
で本来終わるような問題をここまでに膨れ上がらせた根性だけは尊敬に値する。
それ以外は心底軽蔑するけど。
また、女性アイドルとして男性との関係等をほのめかす発言については、
そもそも現在の話でも直近の話でもないじゃん、という事実が、
情報の出回った時点で目立ってなかった(ホロライブと別に関係のない時期の発言内容だけが出回った)
という部分です。
「表立った発言には気をつけようね」という問題、と言われれば確かにそうだけど、
誰がいつ何になるかなんて自分自身ですら確実な予想なんてつかないし、
これを悪としてしまったら誰も何も言えないディストピアになるだろうがバカタレ。
倫理なめてんのか。
という話。
こういった詳細についての理解が多くの人々において薄い状態で、
過剰なまでに事が膨れ上がってしまったというのが大きな一因です。
②ファンとしての行動制限
「〇〇ちゃんのファンとして問題を起こす(波風を立てる)のはよくない」
という気持ちはもちろん素晴らしいもので、決して悪いものではありません。
配信者側としても、「やってほしい事ややめてほしい事はこちらから発信する」「ファンに対処(嫌な思い等を)してほしくない」という気持ちがありますし、それらそのものは尊重されるべきものであります。
また、荒らしやアンチ(以下「迷惑客」)は「話が通じないもの」という認識があり、「黙ってスルー」というのも定石であります。
この風土が固まり"すぎて"しまった、という点が今回のネックです。
「どこまでがファンとしての行動」で、「どこからが迷惑客としての行動」になるのか、
という認知が浸透しているようでしていなかった、ということです。
「そんなもんモラルやマナーの問題だろ」とホロライブをはじめVTuberファン・VTuberの皆様は思うかもしれません。
が、よく考えてください。
例えば、目の前で明らかに何かを思い悩んでいる人間に対して、あなたはどうしますか?
「どうしたの?」と聞きますか?
「話したくなったら話してね」と声をかけますか?
相手が口を開くまで静かに待ちますか?
あくまで相手の問題だな、とそっとしておきますか?
忘れさせるために何か面白いことや楽しいことをしますか?
これらは全部「相手を想う優しさ」からくる行動です。
そうです。
「相手を想う優しさ」だけでもこんなに種類があります。
これを「モラルやマナーの問題」の一言で片付けるのはあまりにもめんどくさがりすぎです。
これはVTuber界隈全体に言えることですが、
「あんたはいいと思ってても、こういう理由でダメなんだよ」と教えることができておらず、
「引き止められたはずの迷惑客」がごまんといる状態になってしまっているわけです。
もちろん、YouTubeアカウントとSNSアカウントは全く別のものなので、
配信で見かけたとして配信外で声をかけることは無理だし、
逆にSNSで目立ったそういう相手を見つけたとしても、
「また迷惑な奴が出てきたなぁ、めんどくさいなぁ」と関わらないことにする場合もあります。
端的で非情な言い方をすれば、「ファンとしての自浄作用がない」のです。
自浄作用がない状態でここまでデカくなってしまったのです。
私を含めて、ファンの誰かが手を引いたり、肩を叩いたりしてあげなければならなかった。
そうして「できること」「できないこと」「やっていいこと」「やってはいけないこと」の認識を共有して、自浄作用を持たせるべきでした。
それをしなかったことも大きな一因です。
③「冷静に聞く」「冷静に読み取る」ができなかった
運営から何かしらの真面目な発表があった時、ファンとしては身構えてしまいます。
残念ながら「不祥事」というものは一度起きたらなかなか払拭できないもので、
ファンにとって「対岸の火事も明日は我が身」と思ってしまうのも仕方のないことではあります。
しかし、今回の事件について、
最初の段階で多くのファンが冷静に読み取っていれば
「それは情報漏洩ってほどじゃなくね?」と気が付けたもので、
「いやいや、ファンにとってはプレミアだから(デビュー前だけどねっ!)」と余裕を見せることもできたはずです。
このファンという立場である人々でさえ平静を失ってしまった要因としては
「もうこれ以上不祥事なんて起こらないでくれ!」というファンだからこその切望もあったでしょう。
今回はその警戒心が裏目に出て、テイ良く迷惑客に利用されたわけです。
これは繰り返し唱えますが、ご本人の決断という点を差し引けば、
魔乃アロエさんは決して辞めなくていい人だったし、
今回の件に関していえば全くもって落ち度がない「仕組まれた炎上」だったと私は考えています。
謹慎期間中にさらに失言をかました、なんてこともなかったし。
また、ファンでも迷惑客でもない第三者の問題として、
「悪い事は悪い事だから、批判しなきゃ」という謎の責任感のようなものもあると思われます。
「小さな事だって悪い事は悪い事だし」
「迷惑をかけるってことを自覚させないとね」
「事件になったんだから反省させないと」
というようなセリフ、インターネットでよく見かけませんか?
私はうんざりするほど見かけますよ。
ね。これに関してははっきり言います。
何様のつもりだ。
お前は「人を殺してはいけない理由」の一つだって、法律やモラルに頼らなければろくに説明できねえだろうが。
そんな「何が善で何が悪か」「どうしてこれが善で、どうしてこれが悪か」という基準が自分自身の中でさえもふわっとした状態で「批判」がなされ、そのふわっとした基準で語られた言葉が無数に一人の人間を突き刺しにいくわけです。
そうやって自殺した芸能人の方もいましたね。
韓国にもいましたね。
韓国における「指殺人(日本で言うところの誹謗中傷)」を対岸の火事のように報道してたニュース番組が思い出されます。
「それを説明できないで言及するのの何が悪い!そんなことを言い出したら発言の自由がなくなるだろ!」
と言いたいでしょうね。
私が連中だったらそう言います。
だからこそ言います。
「人を圧すからには自分も圧される恐れがあるってのをゆめゆめ忘れんな。」
何でもかんでも好き勝手言っていいなんて権利はこの世のどこにも存在しない。
好き勝手言ったら、代わりにお前も好き勝手言われるんだよ。
そういう気持ちであります(途中からいわゆる「お気持ち文」になっちゃったね、ごめんね)。
(後段)
という具合に、全体として
「言うに早く、聞くに遅く」というのが現代社会の悪い点です。
極端にいえば
「悪い事だよ!」「ダメだよ!」
「知っとるわバーカ!!!」
という状態な訳です。
それが悪である、それがダメな事である、そういう部分を含む、というのは大体の場合においてわかってるわけです。
「どうしてそれが起きたの?」「どうしてこういう事を言ったの?」というところが問題なわけです。
意図や状況などを読み取る能力、ならびにそれを培う土壌というものが
近年著しく失われている気がしてなりません。
また、多くの人が「発言・主張」側に立っているために(私も今回そうしてるし)、
対抗意見・別口の主張・見えていなかった事実などが完全に埋もれてしまっているというのも問題なわけです。
私も(特にホロライブの件について)本文中であるにもかかわらず腹を立ててしまったけれど、
この「相手の意図を読み取る」という力は、
言葉尻だけを追いかけるような現代社会でこそ余計に大事なものとなります。
対抗意見が出た時、
それがどれくらいの思慮に基づいて発されたのか
どういう意図によって発されたのか
何を主軸にしていて、何が足りないのか
などをなるべく的確に読み取れるようにすることが大事なのです。
他者の意見や主張をまずは「聞く」
聞いた上で意図や目的を「読み取る」
読み取った上で自分の持っている情報と「照らし合わせる」
照らし合わせた上で自分の考えと「比べる」
比べた後で「言う」
で、これは慣れていない人間からするとなかなかできることではなくて、
私だってやってみようとは思ったけどこんな調子なので、
「言うは易し、行うは難し」という感じです。
なので、頭の良い人にお願いしたいのです。
いや、この際頭の良い人じゃなくても良いです。
「意見の発信」よりも「状況の整理」をお願いします。
意見を発信することは決して悪いことじゃありませんし、
大事なことです。
大事なんですけど、
「こういうのが問題だね」「こういう問題もあるね」
「これは良いことだね」「これは悪いことだね」
ということよりも、
「こういう考えがある」「こういう現実がある」
という事実の共有・整理はとても大事なことです。
それが不十分なのが現代の特徴です。
私自身もその事実の共有・整理を怠った故に
フォロアーから「なんか急にキレてる」って思わせてしまうことが結構あります。
意見の衝突自体も怖い事だったり、面倒な事だったりします。
それに、価値観を強要することは「他人の人生を征服すること」にもなってしまうし、
どこからが「価値観の強要」になってしまうかも難しいので、
なかなかやる気は起こらないと思います。
しかしだからと言ってコミュニケーション(意見の共有、比較)を怠ってしまっては、
「多様性」だの「住み分け」だのは絵空事になってしまいます。
コミュニケーションを怠って為されるそれらはただの「隔離」であって、
「多様性」の根底にある「相互理解の精神」とはかけ離れたものになってしまいます。
気にし出したら際限のないものではありますが、
必要な意見交換でさえも、機会は余るほどあるのに逆にどんどん失われている気がしてならないのです。
その一つのとっかかりとして、
頭良い人、政治や時事に一家言ある人、
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